犬の病気のうち、最も死亡原因となることが多いのが「悪性腫瘍(がん)」です。
犬のがんが増加した主な要因は環境変化により寿命が延びたためで、化学物質やホルモン、また遺伝やウイルスなど様々なことが原因となって発病します。
このがんから犬を守るためには、早期発見・早期治療が大切です。がんになると初期症状として皮膚に出来物ができることがありますので、そうした出来物を発見した時にはがんの可能性を疑う必要があります。またその出来物が大きくなったり、形が変化したりしている場合には速やかに当院にお越し頂き、治療を受けられるようにしてください。
出来物のように体の外側に表れる変化の場合には、飼い主様もすぐに気づくことができるかと思いますが、体の中のがんは目で見ることができませんので、普段から飼い主様が目と手を使って異常の有無を確認することが重要となります。
「以前より痩せた」「発熱がある」「貧血」「リンパ節が腫れている」などの症状がないか、常日頃からよく確認するようにしてあげてください。
犬が体外、体内から発するこうしたサインを見逃さずに、早期に当院にお越し頂き治療を受けて頂ければ、がんを治すことのできる可能性は高まります。ですので、少しでも様子がおかしい時にはすぐに当院までご連絡ください。