犬の病気

犬のよくある病気

悪性腫瘍(がん)

悪性腫瘍(がん)

犬の病気のうち、最も死亡原因となることが多いのが「悪性腫瘍(がん)」です。
犬のがんが増加した主な要因は環境変化により寿命が延びたためで、化学物質やホルモン、また遺伝やウイルスなど様々なことが原因となって発病します。

このがんから犬を守るためには、早期発見・早期治療が大切です。がんになると初期症状として皮膚に出来物ができることがありますので、そうした出来物を発見した時にはがんの可能性を疑う必要があります。またその出来物が大きくなったり、形が変化したりしている場合には速やかに当院にお越し頂き、治療を受けられるようにしてください。

出来物のように体の外側に表れる変化の場合には、飼い主様もすぐに気づくことができるかと思いますが、体の中のがんは目で見ることができませんので、普段から飼い主様が目と手を使って異常の有無を確認することが重要となります。
「以前より痩せた」「発熱がある」「貧血」「リンパ節が腫れている」などの症状がないか、常日頃からよく確認するようにしてあげてください。

犬が体外、体内から発するこうしたサインを見逃さずに、早期に当院にお越し頂き治療を受けて頂ければ、がんを治すことのできる可能性は高まります。ですので、少しでも様子がおかしい時にはすぐに当院までご連絡ください。

皮膚の病気

アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎とは、アトピー素因を持つ犬に見られるアレルギー性の皮膚炎のことを指します。アトピー素因とは、周囲環境中のアレルゲンや食物アレルゲンに対して、遺伝的にアレルギー反応が現れやすい傾向を持つことを言います。こうした傾向を持つ犬が、 アレルゲンを吸入または経皮、経口的に摂取することによってアレルギー性皮膚炎は発症します。

食事アレルギー性皮膚炎

食べ物の中のタンパク質に対し、体が異常な免疫反応を起こし、皮膚の痒みとなります。
比較的若い犬で見られ、強い痒みがあります。顔面や腹部が好発部位とされていますが、一般的に症状だけではアトピー性皮膚炎と見分けがつきません。
原因となるたんぱく質が含まれていない食べ物だけを1~2ヶ月与え、痒みが起こるかどうかで診断、治療を行います。

脱毛症

犬の脱毛は季節に変わり目におこる自然的な脱毛と、病気によって脱毛するものがあります。
病的なものとしては部分的に脱毛してしまう症状と、体全体から脱毛し薄くなるものがあります。
又、皮膚の色が赤や黒に変色を伴う事があります。それと同時に悪臭やかゆみもおこります。
寄生虫の感染によるものや内分泌疾患など様々な原因が考えられます。

皮膚腫瘍

皮膚には多種多様な腫瘍ができますが、犬の腫瘍のなかでもっとも多くみられるのは、乳腺腫瘍と皮膚腫瘍です。しこりができたからといって、必ずしも腫瘍とは言えませんが、発見した場合は、様子を見るべきか、早めに切除すべきものなのかを、確認するために診療してもらうことをお勧めします。

ノミアレルギー性皮膚炎

ノミアレルギー性皮膚炎は、ノミからくるアレルギーが原因で皮膚の炎症や、かゆみなどの症状が現れる病気です。最近では、暖房器具の普及が一般的になった事により、春や秋だけではなく、冬にもノミが発生するため、季節に関係なく注意する事が必要です。

耳の病気

外耳炎

耳の大きい犬、また耳が垂れている犬がなりやすいと言われている病気で、「寄生虫」「アレルギー」「環境」「細菌」など様々な原因により発病します。
外耳炎になると犬は激しい痒みから、頭を左右に振ったり、耳を角にこすり付けたり、耳の後ろをひっかいたりするようになります。ですので、犬のこうした行動に気づいた時には、すぐに当院で診療を受けられるようにしてください。

中耳炎・内耳炎

外耳炎が進行すると中耳炎に、そしてさらに進行すると内耳炎になることがあります。これら中耳炎・内耳炎は顔面神経麻痺や斜頸になる可能性があると言われており、発病すると患側に頭を傾け、円を描くように歩いたり、眼球が揺れたりすることもあります。
ですので、こうした変化に気づいた時には内耳炎・外耳炎の可能性を疑い、当院にて治療を受けられるようにしてください。

耳血腫

大型犬がなりやすい病気で、耳たぶが何らかの原因で内出血を起こし、内部に血が溜まることで腫れを引き起こします。
この耳血腫の治療方法としましては、内科治療により腫れが引くまで待つという方法のほかに、外科治療により改善・回復させ、さらに耳の形もきれいに治すという方法があります。

消化器系の病気

犬膵炎
胃潰瘍

膵臓は食べ物を分解する消化液を出し、血糖値を下げるためにインスリンを出す臓器です。急性の膵炎と慢性の膵炎があり、急性膵炎は膵臓の消化酵素が活性化され、膵臓自体が障害を受けることで様々な症状を引き起こします。慢性膵炎は繊維化に伴う膵機能障害で、消化吸収に影響を及ぼします。 はっきりとした発症の原因は不明ですが、肥満、高脂肪食、腹部の外傷や免疫介在性疾患など多くの要因が考えられています。中高齢の肥満した女の子に多い傾向があります。 症状は食欲不振や嘔吐、下痢の症状を示します。腹部に激痛を伴うことあります。そのため、鎮痛剤の投与を行い、吐き気止めや点滴を実施します。吐き気が酷いときは絶食により膵臓の働きを抑制しますので、静脈注射で栄養を与えます。肥満のワンちゃんに多く発生する傾向があるため、肥満にならないよう体重管理をしっかり行いましょう。

犬胃腸炎

様々な原因により胃腸に炎症が起こり、嘔吐、下痢などの消化器症状を示します。原因は多岐にわたりますが、細菌やウィルス感染、寄生虫が原因になることもあります。また、食事の変更やアレルギーが原因でお腹をこわすこともあり、お薬などで胃腸が荒れることも。また、食べ物以外のものを飲み込んで詰まらせることもあります。基本に立ち返り、糞便検査から開始し、血液検査、レントゲン検査、超音波検査等を行い、原因にあった治療を行います。原因によっては手術が必要になることもありますので、しっかりと区別することが大事です。嘔吐が続くと脱水してしまい、どんどん悪化しますので、点滴などの支持療法はとても重要になります。
原因によって治療方法が変わりますので、しっかりと検査を行い、納得いただけるように説明して治療を行いますので、治らない嘔吐、下痢でお困りの際には是非ご相談ください。

巨大食道症

巨大食道症とは、食道が何らかの原因により弛緩してしまい、食べたものを正常に胃に運ぶことができなくなる病気です。また巨大食道症には先天性のものと後天性のものがあり、後天性のものは「ホルモンの異変」「食道炎」「右大動脈弓遺残症」などが原因となって発病するケースと、原因不明のケースがあります。
水や食事をあげてもすぐに吐いてしまうため、十分な食事がとれず痩せていきます。

腸閉塞

腸閉塞とは、飲み込んだ異物や腫瘍などにより腸が詰まることで、腸の機能が低下してしまう病気です。症状としましては、「腹痛」「嘔吐」「便秘」などがあります。
便が出なくなるので胃や腸の中でガスが発生し、腹部が膨張します。また腸の閉塞部分が充血したり、穴が開いたりすると激しい腹痛を引き起こします。

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