予防接種(ワクチン)

予防接種について

予防接種について

ワクチンを接種することで、死亡率の高い様々な病気を予防することができるようになります。また1回目のワクチンは適切な時期に接種することが大切ですので、犬、猫ともに生後60日ごろまでに受けさせてあげるようにしてください。1回目のワクチンを接種してから1か月後に、2回目のワクチン接種を行います。その後、1年に1回、追加接種を行います。
ペットショップで1回目のワクチン接種が行われている場合には、1か月後程度に2回目の接種を受けさせてあげるようにしてください。

当院では、予防接種の予約を行っております。夕方の診察時間前に予防診察の予約を承ります。前日までにお電話ください。お気軽にお問い合わせください。

フィラリア予防について

フィラリアは、兵庫県南部では4月から11月下旬まで出現すると言われております。
蚊は色々な動物から吸血し生きていますが、犬ではフィラリア(線虫類で成虫では10cmを超す細長い虫)が心臓内に寄生し、血行を阻害し、呼吸器障害、心臓肥大、肝臓障害など色々な病気を引き起こします。
フィラリア予防薬は感染してから約1ヶ月の間のフィラリアを駆除することができ、感染を防止できます。
毎月1回、3月~12月頃まで投薬すれば、完全に予防ができますので、しっかりと予防しましょう。
最近は猫でのフィラリア感染も報告されているので、ねこちゃんも予防してあげましょう。
詳しくはお気軽にお問い合わせください。

予防接種で防げる病気(犬)

ワクチン接種を受けることで防げる犬の病気は様々ですが、そのうちに「犬ジステンバー」という伝染病があります。これは特に子犬では死亡率の高い伝染病で、発症すると「高熱」「目ヤニ」「鼻水」「くしゃみ」などの症状が表れ、元気がなくなり食欲も減退します。また「嘔吐」「下痢」などの症状や、「震え」「痙攣」などの神経症状を起こすこともあります。

当院では「犬5種混合ワクチン」「犬11種混合ワクチン」を接種して頂くことができ、基本的には「犬5種混合ワクチン」を接種して頂ければ問題ありません。しかし夏場に川や湖などで水遊びをさせることがある犬につきましては、「犬レプトスピラ感染症」を予防するために「犬11種混合ワクチン」を接種させてあげることをお勧めします。
「犬レプトスピラ感染症」は水温の高い時期に繁殖力を持つため、8~10月に水遊びをさせた際に犬が真水を飲むと感染する可能性があり、発症すると急性腎炎や肝炎を発症することがあります。

予防接種で防げる病気(猫)

当院では猫の予防接種として「猫3種混合ワクチン」「猫5種混合ワクチン」を接種して頂くことができ、基本的には「猫3種混合ワクチン」を接種して頂ければ問題ありません。
ただし猫を家の外に出すことがある場合には、合わせて「猫エイズ」のワクチンを接種されることをお勧めします。

健康診断について

健康診断について

人間も30代になると健康診断を受け始めるように、動物についても人間の30代にあたる5~6歳の頃から定期的な健康診断を受けられることをお勧めします。
動物の健康を守るためには、血液検査、尿検査、レントゲン検査などによる病気の早期発見、そして早期治療は不可欠です。特に定期的に血液検査を受けられることは病気の早期発見に有効で、当院の2013年の実績では、血液検査を受けた犬の約8割に、猫では約9割に異常が見つかったのです。
もちろん「約8割に異常が見つかった」と言っても軽度も含みますので、健康診断を受けたからといってすぐに病気が発見されるというわけではありません。ですので、過度に心配される必要はないかと思います。
しかし「コレステロール値が少し高い」という診断結果しか出なかったとしても、それをもとに生活習慣のアドバイスなどもさせて頂くことができるので、高齢の動物は特に定期的に健康診断を受けられた方がいいと思います。

動物は言葉を話しません。ですので、飼い主様は動物が何か病気にかかった時には、「目に見える変化」から察するしかありません。ですが、「目に見える変化」が表れた時にはすでに症状が進行している場合も少なくありません。しかし年1回でも定期的に健康診断を受けさせてあげることで、「目に見える変化」が表れる前に病気を発見し、早期治療により改善・回復させることができるようになります。

犬の社会化

子犬が周囲の様々な環境に慣れる社会化時期は、生後3~14週とされています。適正な時期に社会化できる様にする必要があるので、ワクチン接種予定日でなくても、飼い始めたら早目にお越し下さい。

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