リバルタ反応貯

リバルタ反応では、敗血症性腹膜炎やリンパ腫の猫でも陽性反応が報告されており、陽性反応が出てもFIPに特異的ではないことに注意が必要である。FIPの有病率が35%の研究では、陽性予測値は58%であった。リバルタ反応は、FIPの除外診断において93%という高い陰性予測値を示す。試験管に室温の蒸留水8 mLと98%酢酸(または白酢)1滴混合し、滲出液1滴を試験管内の溶液表面に注意深く滴下する。陽性の場合、滴は溶液表面に付着したまま、表面と接触して形状を維持したまま、あるいは滴状のようにゆっくりと試験管の底に沈んでいきます。陰性の場合、滴は消失し、溶液は透明のままである。

細胞診

FIPの診断におけるFNA細胞診の感度と特異度に関するデータはほとんどない。

脳脊髄液分析

髄液サンプルは神経学的徴候を示す猫から採取されるが、FIPによる水頭症が原因で頭蓋内圧亢進が発生していると、脳ヘルニアのリスクが高いため、採取には注意が必要である。FIP の脳脊髄液サンプルでは、​​タンパク質濃度が2.0g/dl以上に上昇することもあり、細胞数が1×109/Lを超えることもある。細胞診では、好中球優位、単核球優位、混合型となる。

房水分析

FIPの房水検体は、好中球とマクロファージの混合した炎症所見を示す。

みや動物病院