2010年の兵庫県開業獣医師会学術研究会で犬の関節疾患について発表しました。意外に思われるかもしれませんが、多くの関節疾患は内科的な疾患です。言い換えればお薬を使って治す病気です。
診断のためには、まずは血液検査やレントゲン検査を行い、関節の水を抜いて分析をします。そして、自己免疫疾患であれば免疫抑制剤を飲んで炎症を抑えていきます。原因不明の発熱が続く場合には関節に炎症が隠れているかもしれませんので注意が必要です。
しかし、発表したワンちゃんは、子宮の感染症からばい菌が関節に入ってしまった状態でした。こんな状態で免疫抑制をするのは致命的です。やはり全身をよく診て、しっかりと診断していかないと危険だと思い発表しました。

みや動物病院