キアリ様奇形とは頭の骨と首の骨のつながりの部分で発生する病気です。偽小脳ヘルニアとも呼ばれる状態で、小脳扁桃が脊柱管内に陥入して発症します。
特徴的な症状として頚部を異常にひっかく行動がみられ、ひどくなると頚部痛をおこすとも言われています。その他の症状は、痙攣発作や斜頚、手足が麻痺したり、知覚過敏などの一般的な神経症状がみられることもあります。
キャバリア・キングチャールズスパニエルに圧倒的に多く、症状が出ていない子も含めますと、7~8割は、この病気をもっていると言われています。
診断は主にMRI検査になり、治療は内科的にお薬で付き合っていく方法が主流ですが、外科的治療があります。
皮膚病や外耳炎がないのに、しきりに首をひっかいている症状がみられましたらサインかもしれません。お心当たりの方はご相談ください。

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