多発性肝膿瘍にアルコール固定療法を行った犬の1例
多発性肝膿瘍にアルコール固定療法を行った犬の1例について発表してきました。肝膿瘍は非常に珍しく、死亡率が高い病気です。抗生物質だけで治療していた昔は、半数以上のワンちゃんが亡くなってました。膿瘍に外から針を刺して中身を抜くと生存率が良くなるようですが、多発性肝膿瘍はそれでも死亡率が高いようです。そこで肝膿瘍にアルコールを注射する治療法が報告されており、生存率が大きく改善することがわかってきました。
多発性肝膿瘍のワンちゃんに実施したところ、速やかに症状が改善し、現在も元気に暮らしています。
みや動物病院