犬膿皮症における耐性菌出現の回顧的検討について発表しました
膿皮症という言葉からは病気が連想しにくいと思いますが、皮膚炎の一つでばい菌が感染している皮膚炎のことを指します。皮膚に炎症を持つワンちゃんの70~80%は細菌感染が関連していると言われていますので、非常に多くのワンちゃんがこの病気で来院なさいます。
検査は簡単で、皮膚にばい菌がいるか調べて、ばい菌に効く抗生物質を使っていきます。しかし、近頃、抗生物質に抵抗する菌が増えてきて問題になっています。菌が薬に耐性を獲得して、薬が効かなくなっているのです。このような皮膚炎のワンちゃんを集めて、どのような菌にどのような薬が効かなくなっているのか、調べて発表しました。聞いて下さった他の病院の先生方が情報を活用して下さり、少しでも皮膚炎の治療にお役にたてていただけたらと思います。
みや動物病院