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猫の感染性腹膜炎(FIP)に関する欧州のガイドライ(11) Feline Infectious Peritonitis: European Advisory Board on Cat Diseases Guidelines
組織およびFNA検体におけるFCoV RT-PCR検査 FIPが疑われる猫から組織生検検体を採取した場合、組織病理学的検査および免疫組織学的検査を行うことが推奨されていた。しかし、現在では、組織検体からFCoV RNAが […]
2025.09.15
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猫の感染性腹膜炎(FIP)に関する欧州のガイドライン⑩ Feline Infectious Peritonitis: European Advisory Board on Cat Diseases Guidelines
血液サンプルを用いたFCoV RT-PCR 血液由来のサンプル(全血、血清、血漿、末梢血単核細胞(PBMC)など)で、RT-PCR法を用いてFCoV RNAを検出することが可能である。 FIPの猫と健康な猫の血漿または血 […]
2025.09.15
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猫の感染性腹膜炎(FIP)に関する欧州のガイドライン⑨ Feline Infectious Peritonitis: European Advisory Board on Cat Diseases Guidelines
FCoVの検出 FIPの確定診断は、罹患組織における組織病理学的変化とFCoV抗原免疫染色が診断のスタンダードと考えられてる。 免疫染色は、宿主細胞のFCoV抗原への抗体の結合を利用し、その後、酵素反応によって色の変化を […]
2025.09.14
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猫の感染性腹膜炎(FIP)に関する欧州のガイドライン⑧ Feline Infectious Peritonitis: European Advisory Board on Cat Diseases Guidelines
画像検査:超音波検査およびX線検査 超音波検査またはX線検査は、腹水や胸水の存在を確認し、サンプル採取に使用できる。 FIPの猫のエコー検査では7/16頭で腹水が、1/16頭で後腹膜液が、腹部リンパ節腫脹は9/16頭で確 […]
2025.09.14
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猫の感染性腹膜炎(FIP)に関する欧州のガイドライン⑦ Feline Infectious Peritonitis: European Advisory Board on Cat Diseases Guidelines
リバルタ反応貯 リバルタ反応では、敗血症性腹膜炎やリンパ腫の猫でも陽性反応が報告されており、陽性反応が出てもFIPに特異的ではないことに注意が必要である。FIPの有病率が35%の研究では、陽性予測値は58%であった。リバ […]
2025.09.14
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猫の感染性腹膜炎(FIP)に関する欧州のガイドライン⑥ Feline Infectious Peritonitis: European Advisory Board on Cat Diseases Guidelines
診断 過去にFCoVに感染したことがない限りFIPを発症ないため、罹患組織および滲出液中のFCoV(RNAまたは抗原)の検出と、FIPと一致する生化学検査の所見は有用である。 オンラインでも閲覧可能なABCD FIP診断 […]
2025.09.13
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猫の感染性腹膜炎(FIP)に関する欧州のガイドライン⑤ Feline Infectious Peritonitis: European Advisory Board on Cat Diseases Guidelines
臨床症状 腸管コロナは、臨床症状は軽いことが多いが、初期に下痢や上気道症状を呈することがある。時折、非常に重篤で致命的となるコロナウイルス腸炎が報告されている。FCoVキャリア猫において慢性下痢が報告されている。 FIP […]
2025.09.11
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猫の感染性腹膜炎(FIP)に関する欧州のガイドライン④ Feline Infectious Peritonitis: European Advisory Board on Cat Diseases Guidelines
免疫 FIPの発症は、ナチュラルキラー細胞と制御性T細胞の獲得性細胞性免疫の抑制と関連している。FCoV感染において重要とされているのは、獲得性細胞性免疫の調節因子であるインターフェロンガンマ(IFN-γ)である。FCo […]
2025.09.11
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猫の感染性腹膜炎(FIP)に関する欧州のガイドライン③ Feline Infectious Peritonitis: European Advisory Board on Cat Diseases Guidelines
有病率と危険因子 ノースカロライナ州立大学獣医学部(1986~2002年)で検査された猫全体におけるFIPの有病率は、全猫11,535匹中60匹(0.5%)であった。アメリカの獣医学教育病院24施設を対象とした後ろ向きデ […]
2025.09.10
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猫の感染性腹膜炎(FIP)に関する欧州のガイドライン② Feline Infectious Peritonitis: European Advisory Board on Cat Diseases Guidelines
疫学 伝播 FCoVの感染経路は糞便の経口感染で、ウィルスで汚染されたもの(例:トイレ、猫砂の媒介物やスコップ、ブラシ、掃除機、靴)との接触、およびトイレ使用時に汚染された足をグルーミングすることで伝播する。 唾液中にウ […]
2025.09.10